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合成染料での染まり方

2016/07/28

一つ前の記事『「ヘナ」と「タール系染料」』で紹介した、
タール系染料で描いてもらった"ヘナタトゥー"ですが…
描いてもらった日の夜、
濃く染まっている部分のみ、少しだけチクチクするようなかゆみが出てきました。
一番濃く染まっていた部分は、蚊に刺された後のように小さくぷっくり腫れていました。
肌の上に残っていたタールの影響だと思われたので、
すぐにお湯と石鹸でしっかり洗い、腫れている部分には軟膏をぬりました。
幸い、翌日にはかゆみも腫れも治まりましたが…
o0425031912494042026写真の白い丸で囲ってあるところ、
少し濃く色が付いている部分がわかるでしょうか?
これは濃く染まっているわけではなく、少し傷になっている部分です。
蚊に刺された後、かゆくてたくさん掻いていると、
すこし肌の皮がめくれてしまうことがあると思うのですが…
そんな状態になっています。
ペーストがたくさんのっていた部分なのですが、
タール系染料が強く入りすぎてしまったことで、
簡単に言えば軽度の炎症を起こしてしまった感じです。

全ての人に、こういった症状が出るわけではありませんし、
私自身も、毎回このようになるわけではありません
(昔にアジア雑貨店で売っていたペーストを試してみた時は、少しかゆくなっただけでした)。
また、逆に言えば、ヘナでかぶれてしまう方だっています。
化学染料入りのヘナや化学染料そのものを使用するかどうかは、
アーティストさんとお客様が納得したうえであれば自由だとは思いますが、
化学染料は、こういう症状を引き起こす可能性が高い、と言うことだけ、
きちんと認識しておかなければいけませんね。

さて。
「ヘナ」と「タール系染料」』の記事をアップした後、
化学染料についてご質問をいただきましたので、
ブログでも紹介しておきます。

「"化学染料は短時間で均一に染まり、なかなか消えない"と聞いたが、
自分がやってもらったのは、短時間で最初から茶色に染まったが
染まり方にムラもあるし、本物のヘナを使ったメヘンディだろうか?」
というご質問だったのですが…

確かに化学染料で肌を染めた場合、割合短時間で肌に綺麗に色が入ります。
ただ、化学染料を使用した場合でも、
染まりにムラが出ることはありますし、
その後の条件によっては短期間で消えてしまうこともあります。

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この写真は、『「ヘナ」と「タール系染料」』の記事でもアップしている、
私がタール系染料で描いてもらったヘナタトゥーですが…
これも、濃いところと薄いところがあり、染まりにむらがありますよね。
やはり染料をたっぷりのせてれば、その分濃く染まります。
また、ヘナで染める時ほどの大きな差はないものの、
肌の部位のコンディションによっても染まりも変わってきます。
そのため、いくら化学染料を使用しているからと言って、
ムラなく均一な色でピシッと染まるわけではありません。
濃くしっかり染まるため、染まりムラが目立ちにくい、と言うだけなのです。

化学染料であるマジックやサインペンを使用してみてください。
紙の上に何か模様を描いたとき、
重ね描きされた部分はインクが沢山のるわけですから、やはり他より少し濃い色になります。
また、ツルツルの紙とザラザラの紙を用意して描き比べてみると、
インクの色が少し違って見えるかと思います。
紙によって、インクの入っていく量が異なるため、色も違って見えるのです。

肌に化学染料を使用する場合も、これと同じことが言えます。
そのため、化学染料を使用した場合でも、染まりムラは出ますし、
また、強くこすったり、水洗いをする頻度が高ければ、
ヘナ同様、すぐに消えてしまう場合もあります。
つまり「染まり方にムラがあるかどうか」だけでは、ヘナか化学染料かどうかは
判断ができないのです。
ヘナか化学染料かの判断は、染まりムラについては気にせず、
「短時間でガツンと濃い色が入るかどうか」に重点を置いて判断された方が良いかと思います。

今回いただいた質問では
「短時間で茶色に染まった」とありました。
ヘナは最初はオレンジっぽく染まりますし、茶色になるまで少し時間がかかりますので、
染まり方にムラがあったのだとしても、
短時間で最初から濃い茶色に染まったと言うことであれば、
化学染料であった可能性が高いと思われます。

また、化学染料を使ってしまったからと言って、
必ず何らかの悪影響があるというわけでもありませんので、
化学染料を使用して描いた初日~3日程の間に
とくにかゆみや痛みなどが出ていないのであれば、
そんなに気にしすぎなくても大丈夫かと思います。
そして、もし少しでも気になるようなことがあった場合は、
すぐに皮膚科に行くなどして、専門家に相談することをお勧めいたします。
インターネットの掲示板などで「○○の症状が出ましたが大丈夫でしょうか?」と
書き込みされている方などもいますが、
素人に聞くよりも、まず専門家に診てもらいましょう。

何度も言いますが、
アーティストさんとお客様が納得したうえであれば、
強い化学染料を使用したボディペイントを行うのも自由ではありますが、
「メヘンディ」「ヘナアート」「ヘナタトゥー」とだけうたって、
お客様に何の説明もなく化学染料を使ったボディペイントをする…というのは
お客様の期待を裏切ることにもなります。
アーティスト側は、そういう事がないよう気をつけなければいけませんね。

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