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メヘンディ・模様の意味

2016/07/27

ここ最近でメヘンディの知名度は、グーンと上がってきました。
愛知万博の中東系パビリオンでメヘンディが体験できたことや、
わずかながらスクールができた、というのも、大きく影響していると思います。
さて、そのスクールですが、
いくつかのスクールでは、メヘンディで描かれるモチーフ・模様には、
それぞれ意味があるとして、その意味を教えているところもあります。
そういったスクールでメヘンディを学ばれた方は、
そのままそのスクールで教えられた意味を用いて、
「願い事が叶う・運勢が上がるヘナアート」として、ペイントをされています。
その影響でここ数年、
「メヘンディの模様の意味を教えてください」
「メヘンディの模様の意味について勉強したいのですが…」
といった質問が来るようになりました。

さて、その、メヘンディの意味について、ですが…

とあるスクールでは、
「インドではひとつひとつの模様に意味が込められている」と紹介されていますが、
実際には、今日のインドでは、
模様に込められた意味を意識しながらメヘンディを描く…という事は、ほとんどされていません。
(数百年前など、大昔にどうだったか…は、さすがにわかりませんが。)

最近のメヘンディは、よりデザイン性を追求していく傾向にあり、
とにかく美しいものを良しとする場合がほとんどです。
そもそも、ヘナやメヘンディ自体が
「幸運を呼ぶもの」「幸福の象徴」とされているため、
さらにその模様に意味づけをする…という必要はないのかもしれません。

「メヘンディの模様が消える頃に願い事が叶う」というのも、
過去十数回、期間にすれば4年弱、
インドやパキスタンに滞在したり、住んだりしてきましたが、
一度も聞いたことはありません。

人々はただ、ハレの日を祝い、吉祥模様で自分を飾って幸福を呼び込むため、
ヘナで肌を染めます。

また、模様の意味ですが。
メヘンディの模様だけに限った事ではないのですが、
インドには「○○という模様には□□という意味がある」という、
はっきりとしたルール・決まりはありません。

例えば、孔雀や蓮の花。
日本では、メヘンディの模様の意味として、
孔雀は「愛の象徴」、蓮の花は「毅然」という意味であると紹介されている事がほとんどですが、
インドでは、上記の意味がある、という人もいれば、
孔雀は「富の象徴」、蓮の花は「純潔」を意味するのだという人もいます。

このように、同じモチーフでも、
人や地域によって、意味は異なってきます。
インドはとても広大で、様々な文化・言葉・民族が複雑に集まって形成されている国。
もともと、一つの模様に対する明確な意味の規定など、ありはしないのです。

最近の日本で使われているメヘンディの模様に対する意味の定義は、
どこかで、誰かが「規定」として定めたもの。
中には、インドではメヘンディにこんな模様は描かないけれど…というものにまで、
「インドの模様には意味がある」と紹介されていることもあり、
それらの意味がインドの伝統とは無縁のところで作られていったものだという事がわかります。

メヘンディの模様に意味を込めながら描いていきたいと言う方は、
既存のスクール系列の、誰かが定めた模様と意味の定義を使用するのもいいですが、
モチーフに、自分なりの解釈をしながら、
「自分だけの意味を持つメヘンディ」を楽しまれても良いのではないでしょうか。

誰かに決められてしまった枠の中でメヘンディをするよりも、
自由に、のんびりメヘンディをした方が、より一層、楽しいのではないかと思います。
いろんな国の文化などを参考にしながら、オリジナルの意味を探っていくのは、
既存の定義をそのまま利用するだけよりも、意味に重みがでるような気もします。

私自身は、メヘンディの模様に意味付けをしながら描くという事はしていません。
意味に関する事は、メヘンディをペイント中に、
マメ知識的に軽く、インドでよく聞くような意味をご紹介する程度です。

ヘナを使って、好きな模様で肌を染める。
模様の意味をいちいち気にせずとも、これだけで十分、
模様に想いを託し、吉祥を引き寄せることはできるのではないでしょうか。

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