メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

メヘンディで描くのは「ヘナの花」?

MEHNDI & HENNA

■メヘンディで描くのは「ヘナの花」?

洋書の中には、メヘンディを描くためのデザインを沢山集めた、デザイン集・図案集などがあります。これらの本には、花をモチーフにしたものも数多く掲載されています。その中で具体的に「○○の花」と、花の種類までもがはっきりわかるものは蓮やバラ花くらいで、あとは「一体この花は、何の花なのだろう…?」というものがほとんどです。私も2001年にメヘンディを描き始めた頃から、この花は何をモチーフにしているのかと気になっているのですが、未だにわかりません。

ヘナの花

大分前のことですが、日本でメヘンディを描かれている数名の方のサイトやブログで、この花を「ヘナの花である」と説明しているのを何度か目にしました。しかし、ヘナの花は花びらは4枚、その花びらの間にめしべが広がっているという、図案集等に掲載されている花とはかなり異なる姿をしています。写真を見ても、一般的にメヘンディのデザインとして描かれている花の模様とは、ちょっと違うな、というのがわかるかと思います。

私がこれまで目にしてきた英語やヒンディー語の本には、図案化された花を「ヘナの花」と説明しているものはありませんでした。インドに行くたびにあちこちで、メヘンディの職人さん達にも「これは何の花なの?」と質問してみましたが、「花は花だよ!」とか、「さあ?考えた事もなかったなぁ」とか、そんな返事しか返ってきませんでした。

図案集に掲載されている花が、もし何かの花を文様化したものだったとしても、ヘナの花とは花びらの数や形等、あまりにも違いすぎる為、それらを「ヘナの花」とするのは、現実的ではありません。図案集に掲載されている花は、とくに決まった種類の花ではなく、抽象的な「花」なのではないか…というのが、今のところ私が出している答えです。

この花を「ヘナの花」と呼んでいたのは、全て同じヘナアートのスクールの講師・出身者さんなのですが、「ヘナの花」だと断言されていたため、私自身もこれが何かの花であるのかどうか気になっていたので、そういった情報が本などに掲載されているのであれば本のタイトルなどを教えていただきたいのですが…とお願いをしたところ、「変形させたもので描いた」との回答をいただきました…その後、こちらのスクールの方が「ヘナの花」という言葉を使う事がほとんどなくなったのですが、スクールで教えている内容が間違いだったか、根拠のない曖昧な情報だったのかもしれません。現在はスクールでも「ヘナの花」とははっきり教えていないようです(教える方によって内容に若干差があるようですので、教えている方もいるかもしれません)。

メヘンディデザイン集

しかし気になるこの花の模様。やっぱり抽象的な大きな意味での単なる「花」なのでしょうか?もしどなたか「これは○○の花」と、掲載されている本などを見かけた方がいらしゃったら、ぜひぜひ教えてくださいませ!

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