メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

砂絵で描く吉祥文様・ランゴーリ(rangoli)

インドや、インドに関する情報をまとめています。掲載事項は全て、ハート*フールの経験に基づくもの・書籍などで調べたものになります。
「メヘンディ=インド」ではありませんが、メヘンディがインドではごく身近な文化である事は確か。インドに興味がある方は参考にしてみてください。

>> インド関連のトピックス一覧はこちら
>> メヘンディ関連のトピックス一覧はこちら

INDIA

■砂絵で描く吉祥文様・ランゴーリ(rangoli)

ハート*フールのスズケーがインド旅行中に興味を持ち、覚えてきた事のひとつに、ランゴーリがあります。
ランゴーリ(rangoli)とは、インドの女性が庭などに描く砂絵のことを言います。メヘンディ同様地域によって呼び方が異なり、コーラム、アルポナ、マンダナ、ジェッティなどの名前があります。比較的北インドでは「ランゴーリ」、南インドでは「コーラム」という呼び方が通りが良いようです。

ランゴーリは、米粉や着色した岩粉、石灰などを使っており、それらの粉を掌や指の間から少しずつ落としながら文様を描いていきます。
元々は各々の家庭の家紋や印などを、その家の主婦が毎朝玄関や軒先に描いたり、お祝い事や祭事、寺院などで吉祥文様として描かれていました。 描かれる模様は幾何学模様や花模様など様々で、結婚式や宗教的なお祭りなど慶事の際には、路面を覆うほどの大きなものが描かれることもあります。 玄関先などに描かれたものは、当然、歩くたびに徐々に崩れていってしまいますが、そうやって自然に壊されていったランゴーリは、縁起の良いものとされています。

ハート*フールのスズケーが初めてランゴーリを見たのは、2001年、南インドのタミルナドゥ州。
ミーナクシー寺院で有名なマドゥライという街からバスを乗り継いで数時間行ったところにある小さな村に友人が住んでいるのですが、 その友人宅にお世話になっている際、友人の奥さんが玄関先に毎朝ランゴーリを描いていました。
都会ではランゴーリを日常的に見かける事は少なくなってきてしまいましたが、 小さな村では、一家の主婦が毎朝家庭の幸せを祈りながらランゴーリを描くのはまだまだごく当たり前の習慣。 友人の奥さんはこの習慣に則り、毎朝日の出を確認してから、ランゴーリを描いていたのでした。
それからランゴーリが気になりだすも、この時は挑戦する機会がなく… 実際に私がランゴーリを描き出したのは、それから1年ほど後のことでした。

アジャンター・エローラ遺跡で有名なアウランガバードには、私の最も仲の良いインド人の友人の実家があるのですが、 その友人の結婚式に参加するため2カ月弱お家に滞在していた時に、お母さんに教えていただきました。
このお家では日常的にランゴーリを描く事はなくなっていましたが、 お母さんに教えてもらってからは、毎朝ランゴーリを玄関先に描くのは私の仕事になりました。
その後もその友人宅にはたびたびお世話になっていますが、毎回、私の朝一番の仕事はランゴーリを描くことでした。
懐かしいです!

ランゴーリ(ランゴリ)旅行中は写真を撮る習慣があまりないので、 手元にある自分で描いたランゴーリの写真は、アップしたこの一枚…
(友人の家には、多分いっぱいあると思います)

メヘンディの通販サイト
デザイン制作依頼
pagetop