メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

サリーの着方(着付け)

SAREE

サリーは、幅約1m、長さ約5~6mの一枚の布からなるインドの民族衣装。チョリと呼ばれる丈の短いブラウスとペチコートを合わせて着るのが現在の一般的なスタイルです。
インドの主たる宗教であるヒンドゥーの考えでは縫い目もなく断裁されていない一枚の布は汚れのないもので、それを纏うのが良しとされており、元々はチョリもペチコートも使用せず、織ったままの布だけをそのまま巻いて着ていました。現在でもこれに習い、チョリもペチコートもなしでサリーを着用しているお年寄りを農村部などで見かけることがあります。(暑いからだと思ってらっしゃる方がいますが、そういうわけではないのです。)
元々はサリーは、ドーティと呼ばれる男性の民族衣装同様、腰にまくだけのものであったのですが、インドにイスラム文化が進入した後に、上半身にまで布をかけるようになりました。その後イギリス統治時代に、イギリスの女性達がコルセットやガードルを身に着けているのを見て影響され、チョリ(ブラウス)とペチコートを身につけるようになりました。最初にチョリとペチコートを着用したのは、インド文学の師とも言われている詩人・タゴールの家の女性達だったと言われています。

サリーは、地方やカースト、属するコミュニティによって様々な着方があります。インドのサリーといって真っ先に思い描かれるのは、ウルターパッルーまたはニヴィスタイルと呼ばれる着方で、インド全土で目にすることができます。
サリーの着方はそんなに難しいものではないのですが、写真や文章だけでは少し説明しにくいです。以下に動画(YOU TUBEにアップしています)にて、サリーの着方(着付け)をご紹介していますので、自分でサリーを着てみたいという方は参考にしてくださいませ。

HOW TO WEAR A SAREE

ここで紹介しているサリーの着付けは、私がインド滞在中に主にアウランガバードのインド人家庭にて教えてもらったものです。前述しているように、サリーの着方は地方・コミュニティーなどによって異なります。そのため、ご覧になられている方が知っているのとは着方が異なる場合がありますのでご了承くださいませ。

ウルターパッルー

■ウルター・パッルー(ulta pallu)

「ウルターパッルー」は、最もサリーらしい、とても一般的な着方です。アンドラプラデーシュ州発祥で、「ニヴィ・スタイル(nivi style)」とも呼ばれています。最もベーシックなスタイルで、サリーと言ってまず思いつくのはこのスタイルではないでしょうか。サリーの着方を覚えたいという方は、最初に覚えておくと良いスタイルだと思います。

シーダパッルー

■シーダ・パッルー(sida pallu)

「シーダパッルー」は、パッルーと呼ばれるサリーの端の部分を、体の正面で広げて着ます。グジャラート州で一般的なスタイルで「グジャラーティー・スタイル(gujarati style)」とも呼ばれています。パッルーのデザインが豪華なサリーをこのスタイルで着用するととても栄えます。結婚式やパーティーなどの場でよく見かけるスタイルです。

クールギースタイル

■クールギー・スタイル(coorgi style)

「クールギー・スタイル」は、パッルーと呼ばれる端の部分を、折りたたんだまま肩からたらして着るカルナータカ州のスタイル。サリーを縁取るボーダーが強調されるため、ボーダーのデザインが美しいサリーを着用する際におすすめです。また、腰回りがすっぽりカバーされるため、露出を控えたい場合にも適しています。

ベンガリースタイル

■ベンガリー・スタイル(bengali style)

「ベンガリー・スタイル」は、体の正面に垂直に流れるボーダーが美しい着方。パッルーの位置が異なる、2種類の着方があります。サリーを縁取るボーダーやパッルーが強調されるため、ボーダーやパッルーが豪華な婚礼用サリーの着付けなどに用いられます。普段着サリーの場合には、パッルーの端に鍵を結んで持ち歩くこともあります。

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