メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

メヘンディ・アーティストの資格について

MEHNDI & HENNA

■メヘンディ・アーティストの資格について

私はmixiの「消えるタトゥー:メヘンディ」というコミュニティで副管理人をさせていただいていて、色々書き込みなどもしているのですが、そのせいか、メヘンディやヘナに関する質問などを個別にメッセージで頂いたりもします。(メッセージをくださる方、mixiではなく、当サイトのメールフォームからお願いいたします。)

その中でよくある質問が「メヘンディ・アーティストとして活動するには資格が必要なのですか?」という内容。メヘンディの知名度も上がり、メヘンディを学べるスクールや講座も増えてきた最近ならではの質問です。この「メヘンディに関する資格について」は、当サイトの「メヘンディとは(WHAT'S MEHNDI)」のページでも触れているのですが、改めてこちらでも紹介しておきます。

まず、結論から言えば、メヘンディ・アーティストとして活動するのに、資格は必要ありません。現在の日本ではメヘンディ・ペイントの活動をするのに、公的な資格・検定などは一切ありません(メヘンディが広く普及しているインドでも、公的な資格・検定はありません。)。現在日本では、前述しましたようにメヘンディを学ぶヘナアート・スクールや講習会もありますし、中には独自の認定証や資格を発行しているところもありますが、いずれも主催側が独自に設定しているだけのもので、公的には何の効力もありません。

もちろん、メヘンディについて何も知らないお客様の方から見ると「資格がある」というだけで安心される場合もあるかと思いますが、実際にはスクールで学んだり、資格を取得したからといって必ずしも素晴らしいメヘンディ・アーティストになれるわけではありませんし、安心してメヘンディ・ペイントをしてもらえる、というものでもありません。もちろん、スクールに通われている方や、通いたいと思われている方を否定するつもりはありませんが、私自身は、メヘンディは必ずしもスクールなどで学ぶ必要性のあるものではない、そして資格を取得しなければならないということはない、と思っています。
2012年に発行されたメヘンディの書籍に掲載されているアーティストを見ても、資格を持っているアーティストはそのスクールの講師だけで、ほとんどの方がスクールに通うわけでもなく、もちろん資格も持たず、活動されているというのがわかるかと思います。

メヘンディ・アーティストとして活動するために大切なのは、数をこなしてメヘンディ・ペイントに慣れること。メヘンディは、とっても自由なもの。ペイントの方法(コーンの使い方)も、デザインなども制約は何もありません。インターネットが普及している現在は、ヘナやメヘンディに関する基礎知識はもちろん、ヘナ・パウダーからヘナ・ペーストを作る方法や、メヘンディの様々なデザインも簡単に調べることができます。それらを参考にしながら、自分でコツコツ描いて練習する事でも、メヘンディは上達します。
私自身、インドのメヘンディ・ショップでメヘンディを習いにきていたインド人の女の子たちに教えていたこともありますが、基本を教えてしまえば、最終的には「描いて慣れる」しかないので、私が見ていると言っても、合間合間にアドバイスをするくらいで、ほとんど自習状態でした。そのお店の店員である仲良しのメヘンディ・ワーラーも、そんなスタイルで教えていました。日本にある高額なヘナアートスクールも、講習の時間が長いところのカリキュラムの大半は「メヘンディを描く」ことです。

どうしても資格が欲しいという方。日本では、ディプロマ的なものを発行しているスクールは2〜3ありますが、スクールによってカリキュラムや料金がかなり異なります。ペーストの作り方などの基本と営業方法を教えて、描く練習は自身でしてもらうというところや、長時間をかけて点の練習からやるところなどなど。事前にカリキュラムの内容や料金についてしっかり説明をしてもらい、納得した上で受講を始めることが大切です。同じスクール系列でも、講師によってスタンスなどが違う場合もあるので、余裕があればいくつか問い合わせをしてみるのも良いかと思います。とくに「資格(ディプロマ)がないと、プロとして活動できない」というような内容の話をするスクールや講師は要注意。最初から嘘の説明をするようなところでは、気持ちよく学ぶこともできませんよね。

日本人は「資格」にこだわる方も多いですし、資格を取得したいと言う気持ちも何となくわかるのですが、既存のスクールの受講料は10~30万円と、どれも高額なものが多く、最近は、料金が改定され全て受講すると90万円弱もの費用が必要なスクールも出てきました。私としては「果たしてメヘンディを学ぶのに、そんな大金が必要なのだろうか?」と、疑問に思うところです。もっと低額ならば、もっと多くの方がより気軽に、メヘンディを楽しむ機会もできそうなのに…何のかんの言いつつも、日本でメヘンディを「ビジネス」にするには仕方がない金額なのでしょうか。

メヘンディをするインド人の女性

メヘンディに興味がある、自分でもやってみたいと思われている方は、「資格」や「認定」にこだわらず、まずは気軽に自分で始めてみてはいかがかな?と思います。きっとその方が、メヘンディの楽しさをより身近に感じられるのではないでしょうか。自分で始めたあとにどうしても行き詰まったらスクールに通う…でも、遅くはないと思います。

写真は、私がインドでメヘンディを教えていた現地の女の子たち。紙などに描いて練習するのもいいですが、やはり肌に描くのとは感覚が異なります。こうやって、お友達同士で描きっこしながら練習しても楽しいですよ。

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