メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

ヘナとは?

MEHNDI & HENNA

■ヘナとは?

メヘンディを描くペーストの元となるのが、ヘナという植物です。一般的に広く知られてるヘナ(henna)という名はペルシャ語で、その他にHenne、Shazab、Hina、Madatantika、Lawsonia Inermisなど、様々な呼称があります。和名は「指甲花(シコウカ)」。

ヘナは中東、インド、西アジア、アフリカ大陸の地中海沿岸など、主に北緯10~30度線上の乾燥した地域で育つ、ミソハギ科の多年性の潅木。タンパク質に反応して発色するローソン(Lawson)という物質が含まれているため、たんぱく質でできている、髪や皮膚などを染めることができます。また、解毒や殺菌、体温を下げる効果のある薬草としても知られており、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでも、古くから解熱や火傷・傷の治療など、様々な用途で使われてきました。

最近では日本でも、「天然100%の毛染め」として、美容院でヘナを目にする機会が増えてきました。ヘナを使ったカラーリングは、単に髪が染まるだけでなく、トリートメント効果も期待できます。ヘナで髪を染める時は、頭皮からマッサージするように染める事が多いのですが、デトックス(毒素排出)効果もあるため、頭がすっきり軽くなる、という方もいます。頭だけでなく、足の裏などに塗ってもデトックス効果があると言われています。

日本でメヘンディを描いている人は増えてきましたが、実際に植物としてのヘナを見た事がある、という人は少ないのではないかと思います。気候的に日本では育ちにくい植物ですが、インドではあちこちでヘナを見る事が出来、道ばたに当たり前のように生えている事もあます。ヘナパウダーは、乾燥させたヘナの葉を粉末状にしたものですが、ヘナの生葉をそのまますりつぶした物でも、肌や髪を染める事が出来るので、道ばたに生えているようなヘナは子供達の格好の遊び道具にもなります(生葉をそのまま使うと繊維クズが多く、細かい柄を描くのには適しませんが…)。背の高い植物で、これまで私が見たものは、私の背丈よりも大きいものがほとんどでした。

ヘナには小さな花も咲きます。色は白や薄いピンク色。4枚の花びらの間にめしべが伸びた、ちょっと変わった形をしています。私はなんとなく、ヘナは花が咲かない植物のような気がしていたので、初めてヘナの花を見たときはちょっと驚きました。花からは香水を採る事ができ、種子はオイルが採れ、薬用として使われます。ヘナの香水は、甘くスッキリした匂いがします。

ヘナの花

ちょっと花の形がわかりにくいですが、この写真に写っているのがヘナの花。花びらが4枚で、めしべが花びらのようにふわりと広がっているのがわかるでしょうか?

これまで私が見て来たものは、どれも野生のヘナや自宅の庭で栽培されていたヘナで、商用に取引される事を前提として育てられているヘナの畑には行った事がありません。もし機会があれば、いつかヘナの畑にも行ってみたいと思います。

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