メヘンディ(ヘナタトゥー、ヘナアート)専門・ハート*フール

チョリ(サリー・ブラウス)を仕立てる際のポイント

インドや、インドに関する情報をまとめています。掲載事項は全て、ハート*フールの経験に基づくもの・書籍などで調べたものになります。
「メヘンディ=インド」ではありませんが、メヘンディがインドではごく身近な文化である事は確か。インドに興味がある方は参考にしてみてください。

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INDIA

■チョリ(サリー・ブラウス)を仕立てる際のポイント

インドの民族衣装・サリーを着用する際には、サリー、チョリ、ペチコートの3つが必要です。
サリーは幅約1m×長さ約5mの布。チョリはサリーの下に着用する丈の短いブラウスのことで、ペチコートはウエストを紐でしばるアンダースカートのようなもの。着用するときはまず、チョリとペチコートを着用した上に、サリーを巻いていきます。

このチョリと呼ばれるサリー・ブラウス、伸縮性のあるベルベット素材の既製品なども売っていますが、インドでは自分の体のサイズに合わせて仕立てをするのが一般的です。サリーによっては、チョリを仕立てるためのブラウス・ピースと呼ばれる共布が付属しているものもあります。大体の場合、そのサリーに合わせたデザインになっているものが多く、ブラウス・ピースがついていたのであれば、せっかくならばきちんと仕立ててサリーとともに着用した方が、より美しくサリーを纏うことができます。ブラウス・ピースがついていないサリーの場合は、そのサリーにあった色の布を生地屋さんで買ってきて仕立てます。

インドで仕立てる場合、「ダルジー」と呼ばれる仕立て屋さんに布を持っていきさえすれば、後はその仕立て屋さんが、サイズなどを測ってパパッと作ってくれます。仕立ては、早ければ1時間程でも出来上がりますが、一般的には2〜5日程度の日数がかかるところが多いようです。
日本で仕立てをする場合、仕立て屋さんのほとんどが「チョリの仕立てなどやったことがない」「不慣れ」。そのため、自分から「こうしてほしい」と指示をしたほうがいい点もいくつかあります。そのポイントをザックリとですがまとめましたので、チョリの仕立てを考えている方は、参考にしてください。

チョリの仕立てポイントで、ここだけは気にしておいた方がいい!というのは、以下の5つです。
 1)ジャストサイズで立体的に縫製
 2)ブラウスの開閉は背中ではなく胸側で
 3)背中や胸元の開きは多少深く
 4)ブラ紐フープをつける
 5)透ける布は当て布を持参する
では、それぞれのポイントについて説明を。

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チョリ(サリーブラウス)のサイズ

1)ジャストサイズで立体的に縫製

いわゆる「ブラウス」の感覚でいるとちょっとゆとりを持って作ってしまいそうですが、チョリの仕立てはできるだけ体にぴったりのサイズ作るようにしましょう。
サリーを着る場合は、着崩れ防止のために、肩の部分でサリーとチョリを安全ピンで留めたりする場合が多いですが、チョリのサイズが大きいと、サリーの重さでチョリごと着崩れする原因にもつながります。(同様の理由で、サリーブラウスの代用にTシャツを利用するのはあまりおすすめしません。)
胸の部分は着ていて窮屈になったり胸がペタンコに見えたりしないよう、いくつかダーツを入れて、立体的に縫製します。写真のチョリも3カ所のダーツが入っています。

チョリの開閉と刺繍デザイン

2)ブラウスの開閉は背中ではなく胸側で

映画女優さんのように、あえて着崩して胸やお腹が見えるようにして着ない限り、チョリの前面はサリーに隠れてあまり見えません。普通のブラウスのように胸元で開閉し、背中側にデザインが来るようにした方が、チョリに入る刺繍デザインが活きてきます。背中開閉だと着脱も大変です。
写真のチョリは、背中開閉で前面に刺繍が施されています。でも、サリーをきちっと着ると、せっかくの刺繍はほとんど見えなくなってしまいます…

チョリの襟ぐり

3)背中や胸元の開きは多少深く

背中や胸元の切り込みが浅めだと、ちょっと窮屈でモタっとした印象になります。スタイルに自信のない方でも、思い切って少し深めの切り込みにした方が、すっきり見えて良いです。
試しに、黒のTシャツを着て比較してみました。背中の開きがほとんどない状態だと、ちょっと野暮ったい感じの印象に…

チョリのブラ紐フープ

4)ブラ紐フープをつける

肩の内側部分に、ブラの肩ひもを留めるスナップ式のフープを作ってもらっておくと、チョリの肩がずるっと下がってしまう事もないし、ブラ紐が見えてしまう心配も軽減されます。インドで仕立ててもらう場合も、うっかりするとつけてくれないお店もあるので、ちょっと気をつけておくといいかもしれません。
写真のような感じで、両肩内側につけてもらいます。チョリを着た後、ここにブラの肩ひもをひっかけておきます。

チョリの裏地

5)透ける布は当て布を持参する

透け感のある布は必ず、裏に当てるコットンの布などを持参し、二枚を合わせて縫ってもらいましょう。インドならば黙っていても裏地をつけてくれますが(布代が別途必要です)、日本でお願いする場合、知らないので仕方がないことかもしれませんが、裏地をつけてくれない場合があります。下着が丸見えのスケスケのチョリを着てる人などいません。裏地は絶対必要です。
写真は、手に持っているのがサリーの布。これと同じ透けているネット素材の生地がブラウスピースとしてついていたため、同色のコットンの生地を裏地に当ててチョリを仕立ててあります。裏地とはいえ、サリーとチョリを着た時に、違和感のないような色の布を選ぶことが大切です。

以上5つ、チョリを仕立てる時に気にしておいた方がいい最低限のポイントをご紹介しました。
私は日本では、サイズ直しくらいしかお願いしたことがないのですが、仕立て屋さんによっては、チョリを一から仕立ててくださるお店もあります。日本で仕立てをお願いする場合には、上記の点を気にしながら依頼すると良いのではないかと思います。

肝心のサリーの着付けについては、TOPICS「サリーの着方(着付け)」でご確認くださいませ!

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