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メヘンディに想い・祈りを込める

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近年、メヘンディについて調べると、
こんな説明を目にする事が増えてきました。

「インドではひとつひとつの模様に意味が込められている」
「願い事にあったデザインを描く」
「ヘナアートが消える事に願いが叶う」

インドでは、実際には、
願い事を聞いて、それに合わせたデザインを描くこともしなければ、
メヘンディが消える事にその願いが叶うという考えもありません。

もちろん、インドは広い国ですし、
私がインド人全てと話をできるわけでもないのですが、
12年ほど前からトータル3年弱、回数にして15回以上インドを訪れ、
インド各地でメヘンディに触れてきた私でも、
「願い事にあったデザインを描く」
「ヘナアートが消える事に願いが叶う」というお話を
インド人の口から聞いた事は、一度もありません。

もし、そういうことを言っているインド人がいるとしても、
それは本当に限られたごくわずかなコミュニティの中での事ではないでしょうか。

模様に意味があることについては、
あるかないかと聞かれれば、答えは「ある」です。
ただし、はっきりとした明確な規定は全くありません。

例えば、孔雀や蓮の花のデザイン。
日本では、孔雀は「愛の象徴」、蓮の花は「毅然」という意味であると紹介されている事がほとんどですが、
インドでは、上記の意味がある、という人もいれば、
孔雀は「富の象徴」、蓮の花は「純潔」を意味するのだという人もいます。

もっと身近な例では、ハートのマーク。
「心」「愛」「命」「優しさ」「いたわり」「かわいい」など、
人によって、受け止める印象は様々ですよね?
同じようにインドでも、
人や地域によって、モチーフから考える意味や印象は異なっているのです。

模様の意味については、
2011年01月04日「メヘンディ・模様の意味」という記事も、参考にしてみてください。

また模様そのものも、メヘンディに特化したものではありません。
コーンを使って線で表すものであるため「メヘンディっぽい」感じにはなりますが、
模様一つ一つはインドのアートやデザインシーンで、よく使用されるものでもあり、
メヘンディだけの柄、というのはありません。

日本で活動されるアーティストの中には、
願い事を聞いて、それに合わせたデザインを描くというスタイルをとっている方もいらっしゃいます。
お客様ご自身も納得されているのであれば、
それはそれでスピリチュアルビジネスのスタイルとして、ありだと思います。

ただ、ちょっと気になるのは、
お客様のご希望されているデザインを否定する場合があること。
例えば、トライバル模様や、トカゲやカエルなどの爬虫類、スカルの模様など。
これらは「メヘンディっぽい柄」とは、ちょっと系統が異なります。

そういったデザインを希望するお客様に対し
「そんな模様はない、模様には意味があるのだから、ちゃんと考えたほうがいい」
といって、無理に
“そのアーティスト自身にとって意味がある模様”をおすすめされる場合があります。

でもこれって、本当に、お客様にとって、良いことなのでしょうか?

模様に意味を持たせることは、ロマンチックですし、
「スピリチュアル」が流行している今の日本で、ウケるものではあるかと思いますが、
模様の意味というものは、人によって様々な受け取り方や意味があって当然。

果たして、アーティストが「これがヘナアートのデザイン・意味」だと、
アーティスト自身の考え(=スクールで習った内容)を、お客様に押し付けて良いものなのでしょうか。

自分が好きな模様、自分にとっては特別な意味のある模様。
それが、スカルなどのハードな模様だったとしても、
その方にとって、特別な想いが込められた模様である事には違いありません。
それを
「そんな模様はない、模様には意味があるのだから、ちゃんと考えたほうがいい」
なんて感じで否定されたら、やはり悲しいですよね。

お客様が見て、幸せになれたり、楽しくなれたり、嬉しくなれたり、勇気を持てたりする模様。
それは、型にあてはめられるものでもありません。

メヘンディに特別な想いを込めるのも、アーティストではなく、お客様ご自身。
メヘンディを描く私は、
お客様が喜んでくださいますようにと祈り、
ご希望されている模様やイメージを具現化していくだけ。

それが私の考えであり、スタイルです。

どんな模様だったとしても、その意味は、
人の考え、想い、願いによって、様々に変化します。

お客様がご希望される模様は、きっと、その方にとって特別なもの。
出来る限り,ご希望のデザインに対応し、
お客様ご自身の想いと、
私の祈りを込めたメヘンディを描いていければと思います。

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